音と服 Vol.7
M Maglie le cassettoの連載コラム「音と服」
新作ドレスのリリースを前に、今作への新倉氏のこだわりや想いをご紹介します。
また、音楽家の方々の声を反映したコラボアイテムも初登場します。
新作ドレスのリリースを前に、今作への新倉氏のこだわりや想いをご紹介します。
また、音楽家の方々の声を反映したコラボアイテムも初登場します。
新倉 瞳/cellist
桐朋学園女子高等学校音楽科を経て桐朋学園大学音楽学部を首席で卒業。卒業時には卒業生代表として
皇居桃華楽堂新人演奏会に出席。御前演奏を行う。
その後、バーゼル音楽院ソリストコース・教職課程の両修士過程を最高点で修了。これまでに、Jan Vymyslicky、
毛利伯郎、堤剛、Thomas Demenga、Martin Zaller( バロックチェロ) の各氏に師事。
室内楽を徳永二男、原田幸一郎の各氏に師事。桐朋学園大学在学中に、EMI Music Japan よりCD デビュー後、
CD を多数リリース。国内外でリサイタル、オーケストラとの共演を重ね、TV、ラジオにも多数出演。
国内外での受賞歴も多数。現在は、スイスを拠点にソリストとして国内外で活躍する中、
司会・番組ナレーション・ドレスのプロデュースなど活躍の幅を広げている。
使用楽器は、宗次コレクションより貸与されたGiovanni Grancino(1694 年製)
―いよいよ3月10日から銀座三越にて、M Maglie le cassetto-音と服-POPUPがスタートします。この春夏のコレクションのこだわりポイントを教えてください。
昔、社会科の授業でぼんやり学んだ「需要と供給」がとても大切であることを改めて感じている日々です。というのも、音と服にご来店下さる方々のご意見を伺うほどに次なる目標が出来て、機能的にもデザイン的にもどんどん新しいアイディアが浮かぶのです。
例えば、特に演奏家へ向けて作られていた訳ではなかった袖付きのレースのMのワンピースのデザインと機能が店頭で演奏家にも人気だったことから春の新色を加えて演奏家用に改めて作りました。また、1着で2度オイシイことも心掛けておりますので、袖の取り外しが可能なドレスも作りました。色味も、今まで頂いたご意見を意識しています。
例えば、特に演奏家へ向けて作られていた訳ではなかった袖付きのレースのMのワンピースのデザインと機能が店頭で演奏家にも人気だったことから春の新色を加えて演奏家用に改めて作りました。また、1着で2度オイシイことも心掛けておりますので、袖の取り外しが可能なドレスも作りました。色味も、今まで頂いたご意見を意識しています。
―今回オーケストラ用の為のパンツスタイルを新しく作るということで、新倉瞳さんと一緒に東京都交響楽団からチェロ奏者の高橋純子さんと清水詩織さん。神奈川フィルハーモニーの2nd首席ヴァイオリン奏者の直江智沙子さんの3名が参画してくださりコラボレーションが実現しました。
コラボするにあたり、オーケストラでの演奏する上での拘ったポイントを教えてください。
やはり日本のプロオーケストラで活躍され経験を積まれる御三方のご意見は本当に貴重でした。私ですと海外のオーケストラでの演奏経験のほうが多く日本のオーケストラ界での暗黙のルールなどが分からずに居たので、そのルールを守りながら、御三方の誠実さと柔軟さに助けられ斬新なアイディアに踏み込めたと感じています。
高橋さま、直江さま、清水さま、本当にありがとうございました！
高橋さま、直江さま、清水さま、本当にありがとうございました！
高橋さん、清水さん、直江さんを交えての企画ミーティング
―今年デビュー15周年を迎える新倉瞳さん。音楽家としての今後の野望をお聞かせください。
デビュー当時は、びっくりするくらい素晴らしい環境が整っていて、自分の意見よりも周りの皆さまに様々なことを決めて頂いていました。ある意味ドレスを着せられた人形のような自分が居ました。「お母さんの趣味でおめかしをさせて貰っている子供」的なアレです。笑
しかし、演奏会を通じてお客様とのコミュニケーションの経験を重ねるほどに、自分が着たい服(したいこと)、自分が似合う服(得意なこと)、求められる服(やるべきこと)が明確になってきて、音楽家としての自覚を持つ…というほど大層なことではないのですが、自分自身を客観的に見つめつつ、自分の好きなことに素直になるようになりました。
「音を纏う」部分を大切にしたい想いからこうして「音と服」をマーリエさんと共に始められたことに感謝ですし、最近は今を生きる作曲家の皆様に新しい曲をかいて頂く委嘱作品の企画をしたりと、自分たちが今生きているから出逢えた皆さまと切磋琢磨出来ている心地良さを感じています。
これからも、人知れず積み重ねる日々の職人的な努力はもちろんのこと、新しい可能性を信じて進みたいと思っています。
しかし、演奏会を通じてお客様とのコミュニケーションの経験を重ねるほどに、自分が着たい服(したいこと)、自分が似合う服(得意なこと)、求められる服(やるべきこと)が明確になってきて、音楽家としての自覚を持つ…というほど大層なことではないのですが、自分自身を客観的に見つめつつ、自分の好きなことに素直になるようになりました。
「音を纏う」部分を大切にしたい想いからこうして「音と服」をマーリエさんと共に始められたことに感謝ですし、最近は今を生きる作曲家の皆様に新しい曲をかいて頂く委嘱作品の企画をしたりと、自分たちが今生きているから出逢えた皆さまと切磋琢磨出来ている心地良さを感じています。
これからも、人知れず積み重ねる日々の職人的な努力はもちろんのこと、新しい可能性を信じて進みたいと思っています。
1月23日委嘱作品世界初演コンサートより和太鼓奏者の林英哲氏と
同コンサート終演後、共演の和太鼓奏者の林英哲氏、マリンバ奏者の塚越慎子氏、アコーディオン奏者の佐藤芳明氏と
