音と服 Vol.4
M Maglie le cassetto(エムマーリエルカセット)の『音と服』の連載コラム。
Vol.4では秋冬のドレス作りへの想いなどをインタビューしました。
Vol.4では秋冬のドレス作りへの想いなどをインタビューしました。
新倉 瞳/cellist
桐朋学園女子高等学校音楽科を経て桐朋学園大学音楽学部を首席で卒業。卒業時には卒業生代表として
皇居桃華楽堂新人演奏会に出席。御前演奏を行う。
その後、バーゼル音楽院ソリストコース・教職課程の両修士過程を最高点で修了。これまでに、Jan Vymyslicky、
毛利伯郎、堤剛、Thomas Demenga、Martin Zaller( バロックチェロ) の各氏に師事。
室内楽を徳永二男、原田幸一郎の各氏に師事。桐朋学園大学在学中に、EMI Music Japan よりCD デビュー後、
CD を多数リリース。国内外でリサイタル、オーケストラとの共演を重ね、TV、ラジオにも多数出演。
国内外での受賞歴も多数。現在は、スイスを拠点にソリストとして国内外で活躍する中、
司会・番組ナレーション・ドレスのプロデュースなど活躍の幅を広げている。
使用楽器は、宗次コレクションより貸与されたGiovanni Grancino(1694 年製)
ー春の銀座のイベントがコロナの影響で中止になってしまいましたが、音楽業界はどのような影響がありましたか？
公演が軒並み中止・延期となり、オーケストラやライブハウスはじめ、様々なものが存続の危機に追いやられています。
その中で配信コンサート・ライブをしたり、入場者人数制限をしてなんとか開催したり…と、皆それぞれが出来ることを必死にしている状態です。
写真提供：サントリーホール
ー秋冬に向けての演奏家のためのドレス企画が始動しはじめましたが、今回のドレスへの想いや考えてることなどありますか？
日本のKAWAII文化の中にセクシーさを感じられ、そしてやはり着心地が軽くて機能的なデザインにこだわりました。
ヨーロッパでは健康的なセクシーさが可愛いドレスを選んで着るアーティストが多いので、私たちアジア人も品よくセクシーに着られるようあーでもないこーでもないと話し合いました。
ー話は変わりますが、おうち時間はどのように過ごされていますか？最近とっても可愛い保護猫を引き取ったそうですね！
最近の家での時間は、実は留学を始めたころとあまり変わっていません。練習して料理して洗濯して…の繰り返しです。日本の実家に迎えた紡師匠(猫)からは人間にはない生き方の姿勢を学び、日々救われています。
ー最後にご自身の秋冬に向けての活動や今後に向けて一言いただけますか。
長い期間を見据えて用意してきたものを実行に移せずもどかしかったり、
今まで目を背けてきたことと向き合わなくてはならず苦しんだりもしました。しかし、そのぶん考える時間が増えたり、
本当に大切なものが見えてきたり、新しい出逢いや発見があったりもしたので、たまにおやすみしたりすることを許しながら楽しいことを探して前進出来たらと思っています！
